日大、警視庁への報告は2週間後 覚醒剤と大麻所持容疑 改革の最中

 日本大学アメリカンフットボール部の大麻をめぐる問題で、警視庁は3日、アメフト部の学生寮(東京都中野区)を大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで家宅捜索した。7月に寮でみつかった乾燥植物片と錠剤を鑑定し、乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤であることが判明したという。

 学生寮への捜索は、薬物銃器対策課の捜査員ら約20人態勢で午後1時ごろから約5時間かけて行われた。捜索が終わると、寮に戻る部員の姿もみられた。

 捜査関係者によると、アメフト部員の男子学生(21)は7月上旬、寮で乾燥大麻と覚醒剤成分が入った錠剤を所持した疑いがある。警視庁は学生らから事情を聴くと共に、さらに調べる必要があると判断し、強制捜査に踏み切った。

 捜査関係者などによると、日大側に「アメフト部の寮内で大麻を使っている部員がいる」との情報が寄せられ、大学側は部員らの聞き取りなどの調査を開始。7月6日ごろ、寮で大麻のような植物片などが見つかった。その約2週間後、日大側から警視庁に「大麻のようなものが見つかった」との報告があり、警視庁が差し押さえ令状を取って押収し、植物片などの鑑定を進めていた。

 発見から警視庁への報告まで約2週間かかったことについて、同大は朝日新聞の取材に対して3日、「調査中のためお答えできる内容はない」と返答した。

 日大は22日に部員の保護者へ向けた説明会を開いており、関係者によると、「(大麻とみられるものは)外国人選手が置いていったものだと思われたが、現役の部員が関わっていたとわかった」と説明していたという。御船紗子、福冨旅史)

■部はチーム改革、大学は再生…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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