前理事長らが逮捕された日本大学が、10日に記者会見を開く方向で調整していることが関係者への取材でわかった。日大は本部や前理事長宅が家宅捜索を受けた9月以降、一連の事件について一度も記者会見で説明しておらず、学内外で批判が高まっていた。
日大では10月以降、元理事の井ノ口忠男被告(64)が背任罪で逮捕・起訴された。11月には、計約1億2千万円の所得を隠し、約5300万円を脱税したとして前理事長の田中英寿容疑者(75)が逮捕され、12月3日に理事を解任された。
日大は逮捕や起訴のたびに「誠に遺憾」などとする見解を大学のホームページで公表してきたが、会見は開いていない。こうした姿勢をめぐり、末松信介文部科学相が「会見は社会に対する責任」と述べるなど、批判が相次いでいた。
日大では2018年にアメフト部で悪質タックル問題が起き、学長が記者会見を開いた。当時、田中容疑者は理事長だったが、書面で声明を発表するだけで、会見は開かなかった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment