日本大学アメリカンフットボール部員による違法薬物事件をめぐり、日大は1日、理事会でアメフト部の廃止を審議したが結論が出ず、継続審議にすると決めた。関係者によると、SNSなどで廃部撤回を求める意見もあり、「(廃部の)判断をするには時期尚早」といった声が出たという。
廃部の方針は11月28日に学内の会議で決まり、部員たちには伝えられていた。廃部する場合は理事会の議論を経て、学長の決裁で決まる。
日大が11月30日に文部科学省に報告した改善計画では「時間をかけて慎重に審議を重ね、競技スポーツ運営委員会により廃止(廃部)とする方針を承認」とした上で、「在学生及び入部希望の新入生に対し、教育的配慮として不利益が生じないよう対策を講じることを継続審議していく」としていた。
一方、現役部員らは29日、方針撤回を求めて大学に署名と要望書を提出している。日大は12月4日に会見を開き、林真理子理事長が出席して改善計画などについて説明する。
文科省、日大のためのフォローアップ体制
盛山正仁文科相は1日の記者会見で、日大のガバナンス(組織統治)改善のため、フォローアップ体制をつくることを明らかにした。文科省によると、改善計画が適切に行われるよう、弁護士や公認会計士らからなる有識者数人が指導や助言をする形を想定している。盛山文科相は会見で「関係者が一丸となり、当事者意識を持って改善に向けた取り組みを推進していただきたい」と述べた。(上野創、高嶋将之、山本知佳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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