日本大学前理事長の田中英寿被告(75)が所得税法違反(脱税)の罪で起訴された事件で、東京地裁は21日、田中前理事長の保釈を認める決定を出した。前理事長は6千万円の保釈保証金を現金納付し、11月の逮捕から23日目となる同日夜に保釈された。
田中前理事長は午後7時10分ごろにスーツ姿で東京拘置所から出て、車に乗り込んだ。
田中前理事長は20日に起訴され、弁護人が同日に保釈を請求していた。前理事長は起訴内容を認めており、地裁は証拠隠滅や逃亡を疑う相当な理由はないと判断したとみられる。東京地検は保釈決定を受け入れて準抗告しなかった。
田中前理事長は2018年と20年に取引業者らから受け取ったリベート収入など計1億1820万円を税務申告せず、計約5200万円の所得税を免れたとされる。関係者によると、11月29日に逮捕された当初は現金の受領自体を否定していたが、最終的に全ての現金受領と過少申告を認めた。拘置所での生活について弁護人に体調不良を訴えることもあったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル