来日前の技能実習生に、日本における出産事情を教え始めたNPO法人がある。異国の地での予期せぬ妊娠と孤立した出産で、追い詰められてしまう実習生が後を絶たないからだ。
「妊娠がわかっても、逃げずに関係機関や私たちに相談してください」
保育士の坪野谷知美さん(51)は4日、画面越しにベトナム人の技能実習生に呼びかけた。来日間近という20歳前後の男女40人が、通訳を通じて熱心に聴き入る。NPO法人「マザーズ・ツリー・ジャパン」(東京都)が7月から始めた無料のオンライン授業だ。
「日本で出産して、子どもが1歳になるまでにかかるお金は110万円くらい」と費用面の負担を説明。避妊の方法や経口アフターピルがどこで入手できるかも伝え、「自分の人生は、大切にしながら組み立ててほしい」と締めくくった。
相次ぐ事件 浮かび上がる「孤立出産」
法人は、事務局長を務める坪…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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