日本の身体拘束、時間・件数とも世界で突出 国際研究論文で明らかに

 東京都内の精神科病院で制圧を受けた後に死亡した男性の両親が起こした裁判で、東京地裁は8日、両親の請求を棄却した。一方で日本の精神科病院をめぐっては、身体拘束が他国より突出して多い実態を示す国際共同研究論文が1月、英ケンブリッジ大学出版局の国際精神医学雑誌「ビー ジェイ サイク オープン」に掲載された。

 研究には、日本の長谷川利夫・杏林大学教授(精神医療)や、米、英、ニュージーランド、豪などの大学の研究者9人が参加。昨春、結果をまとめた。

 日、米、独、豪、ニュージーランドなど9カ国の2013~20年の公的データや論文などを使い、各国で身体拘束や保護室への隔離の件数や時間を計算し、比較した。日本のデータは毎年公表される「精神保健福祉資料」などをもとにした。

平均時間、ニュージーランドの「663倍」

 論文によると、患者の手足や…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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