プロ野球日本ハムファイターズの新球場で五輪のフィギュアスケートを――。そんな構想が北海道で持ち上がっている。新球場はオフシーズンのウィンタースポーツへの活用が検討される一方、札幌市が招致をめざす2030年冬季五輪・パラリンピックの大会概要案をめぐっては、フィギュア会場の不備が指摘されている。そうしたなか、新球場への五輪競技誘致が浮上した。
札幌市郊外の北広島市に来年3月開業する新球場「エスコンフィールド北海道」は、開閉式屋根を備えて約3万5千人の観客を収容。グラウンドは天然芝が敷かれるが、冬季は仮設のアイスリンクを設置し、スケートやアイスホッケーのイベント会場としても使うことが検討されている。オフシーズンもイベントを誘致し、総合的なスポーツ施設として使えるようにする計画だ。米大リーグの球場ではアイスホッケーの公式戦が開かれた事例もあり、球団は新球場の構想段階から冬季利用の調査を進めていた。
一方、札幌市の30年大会概要案では、フィギュア会場は市内の全天候型スポーツ・イベント施設「つどーむ」(札幌市東区)を想定。仮設で約1万人分の観客席を置く計画だ。しかし隣接する丘珠空港の騒音について競技団体から懸念の声が出ている。札幌市は競技時間を航空機の利用時間からずらすことも検討しているが、観客動員などの観点からも、フィギュア会場を東京に移す案が一部では浮上している。
日本ハムは新球場の立地や設…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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