医療用ウィッグの材料として髪を寄付するヘアドネーションに、この夏の高校ダンス日本一に輝いた大阪府立久米田高校ダンス部が参加した。大胆に揺らした髪とともに、勝ち取った栄光。髪を提供した部員たちの思いとは。
同府岸和田市にある同校の武道場で10月17日にあった断髪式には、3年生のダンス部員8人が参加した。
2年半かけて腰あたりまで伸ばした髪を、毛先から約30センチのところで何束にも結び、美容師たちが一束ずつ丁寧に切っていった。
「別人みたい!」
「あったものがなくて違和感しかない」
後輩たちに見守られながら髪を切った3年生部員たちは、みるみる変わっていく自身の姿を見て、恥ずかしそうに笑い、喜んだ。
久米田高校ダンス部では髪を「衣装の一部」と考えて、入学以来、部員全員が伸ばし続けるのがならわしだ。長い髪は、メンバーが同じ動きをする「ユニゾン」の際に、統一感を高める欠かせない武器にもなる。
そんなダンス部が、ヘアドネーションを始めたのは2018年のことだった。
「この髪と一緒に戦ってきた」
脱毛症や抗がん剤治療の副作…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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