栃木県那須烏山市の中心部で26日、国の重要無形民俗文化財で「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている野外歌舞伎「山あげ祭」が始まった。28日まで。
初日は当番町の鍛冶町が6カ所で、「戻橋」「将門」を上演。「山」と呼ばれる巨大な舞台背景を移動させて演目を披露し、県内外から訪れた大勢の見物客が伝統の舞台に見入っていた。
約450年の歴史を持つ祭りは、地域の6町が持ち回りで当番町となり、烏山和紙を竹の網代(あじろ)に貼り付けた「はりか山」を上げる。最も大きな「大山」は高さ10メートルあり、場面ごとに背景の山が千変万化する仕掛けは「日本一の野外劇」ともいわれる。
28日には午後5時45分から、八雲神社鳥居前で各町内の屋台が集結し、お囃子(はやし)の競演「ぶんぬき」が行われる。
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