溝脇正
全国有数の刃物の産地、岐阜県関市の関鍛冶(かじ)伝承館で2日、新春恒例の日本刀鍛錬打ち初め式があった。刀匠らが1年の盛業と無事を祈った後、日本刀の素材となる玉鋼(たまはがね)を真っ赤に熱し、折り曲げて大つちで打ち付ける「折り返し鍛錬」を披露。「カーン」という音とともに火花が散る様子を、新型コロナウイルス対策で人数制限した約60人の観客らが見守った。
関伝日本刀鍛錬技術保存会刀匠部会の丹波兼信部会長は「清らかで、1年が始まったんだなと思います。皆さんの健康とご活躍を祈って臨みました。コロナも収まってくれると誠にありがたいのですが」と話した。(溝脇正)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル