日本と外国、二つ以上の国籍を持てるよう望む人たちがいる。国際結婚をして海外で家庭を持ったり、外国から日本に来て永住を希望したりする当事者にとっては切実な問題だ。原則として二重国籍を認めない日本の制度をどう考えたらいいのだろうか。弁護士で元最高裁判事の山浦善樹さん(77)に話を聞いた。
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私の孫2人に起きたことを話します。私の娘と米国籍の夫は、英国の大学で研究者として働いています。娘夫妻には英国生まれの子が2人いますが、日本国籍の選択を成人まで留保する手続きを生後すぐにしたので、米国籍のほかに日本国籍もありました。2019年、父親が英国の国籍を取得したので、孫2人も英国籍の登録をしました。
■英国に住む研究者の娘から「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル