渡辺純子
江戸時代から使われている福岡県朝倉市の国指定史跡「三連水車」が17日、回り始めた。田植えから稲刈りの時期まで、自然の力だけで水をくみ上げ、田んぼを潤す。
市によると、三連水車と近くの二連水車2基は日本最古の現役大型水車。筑後川の山田堰から引く堀川用水の水を約30ヘクタールに送る。この日、山田堰の水門が上げられると、水車に届く水量が増し、ゆっくり動き出した。近くの幼稚園児が「がんばれ、がんばれ」と声をかけるなか、勢いよく回り始めた。
三連水車は4年前の九州北部豪雨で流木が絡んで一時停止。昨年の大雨では二連水車が異常な速さで回って壊れかけたという。山田堰土地改良区の古賀敏雄理事長(69)は「大雨が来るたびに心配。今年は平穏であってほしい」と話した。(渡辺純子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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