97歳で陸上競技を始め、100歳を超えても走り続けてきた広島県三次市の冨久正二さんが、競技からの引退を決めた。被爆体験があり、現在105歳。一緒に練習をしてきた仲間たちが13日、みよし運動公園陸上競技場で引退セレモニーを開き、これまでの頑張りをねぎらった。
冨久さんは幅広い年代層が競うマスターズ陸上の世界でよく知られた存在だ。腰の治療で通っていた三次市内の整体院で声をかけられて競技を始めた。2014年にあったマスターズ陸上競技選手権の中国大会に初出場。100歳を迎えた17年に60メートルを16秒98で走り、100歳以上の日本記録を出した。100メートル走30秒81の県記録もつくった。
19年の広島大会でも100メートルを1分8秒05で完走してみせた。東京五輪の聖火リレーの走者に選ばれていたが、コロナ禍で感染リスクなどを考慮し、昨年5月のリレー参加は断念した。
地元の三次市で昨年10月に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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