日本語の問題でも不正か 一橋大入試流出容疑の中国人、試験は合格

増山祐史

 今年1月に行われた一橋大学東京都国立市)の外国人留学生向け入学試験で数学の問題を外部に流出させたとして、警視庁はいずれも中国籍の男2人を偽計業務妨害容疑で逮捕し、9日発表した。同庁は同日にあったすべての科目で不正が行われた可能性があるとみて、詳しく調べている。

 国際犯罪対策課によると現在大学生の王嘉璐容疑者(22)=東京都新宿区=は1月31日午後4時過ぎ、一橋大が実施した「私費外国人留学生選抜試験」で数学の試験を受験中、大学院生の李歳寒容疑者(28)=同中央区=らを通じて問題用紙の画像をSNSで外部に送り、流出させた疑いがある。同課は2人の認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、李容疑者は1年ほど前に王容疑者の家庭教師を務めていた。李容疑者は調べに、「日本語」と「総合科目」の試験でも王容疑者から試験問題を映した動画などを受け取り、その解答を王容疑者に伝えた、と説明しているという。王容疑者の自宅からは小型イヤホンが見つかっており、同課は解答を外部から聞きとる目的だったとみている。

 別の受験生がSNS上で「午後4時から4時半の間に高校の文系数学を解いてくれる人を募集」という趣旨の書き込みを見つけ、不審に思い一橋大に連絡していた。王容疑者は試験に合格したという。(増山祐史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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