日本郵便が運営するダイレクトメール(DM)の作成ページ「DMファクトリー」で、イラストなどの素材が権利者に無許可で、ダウンロードできる状態になっていたことがわかった。該当点数は不明だという。ページはすでに閉鎖されている。
問題となった「デザイン素材」ページには、横5列になった素材の画像が縦数十列並んでいた。ダウンロードボタンがあったわけではなく、右クリックも禁止されていたという。ただし、ソースコードから画像URLが分かり、PCなどに保存することができた。
ストックサイト「PIXTA」によると、契約タイプ上、素材をテンプレート等に組み込んだ形ではなく、オリジナルの形で抜き出せるようにすることは許可されていない。無断の二次配布ということになる。
日本郵便では今年8月にも夏限定のくじ付はがき「かもめーる」用の無料テンプレート・素材ページで、画像90点が同様の状態におかれており、HPで謝罪した経緯がある。
日本郵便は取材に対し、「認識が甘かった」と陳謝。次のように説明している。
「もともとダイレクトメールのデザインを発注するとき、指定できるイラスト素材の『カタログ』(一覧)という位置付けだった。右クリックは禁止していたが、ソースコードで画像URLがわかる状態だった。ダウンロードできるということを想定しておらず、見落としてしまった」
クリエーターにも連絡をとっており、「現状では補償までは考えていないが、具体的な悪用事例などがないか注視している」という。
該当ページが閉鎖されたのは9月10日。かもめーるの件を受け、弁護士ドットコムニュースが具体的な画像をあげてPIXTAに問い合わせした直後だった。その後、PIXTA、日本郵便などに経緯を確認していた。
弁護士ドットコムニュース編集部
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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