若手の企業経営者らでつくる「日本青年会議所」(日本JC)が、メディアリテラシーの啓発をする目的のTwitterのアカウントでジャーナリストの津田大介さんを名指しして「発狂している」などと書いた投稿をリツイートしていたことが分かった。
問題のアカウントは「情報を見極めよう!」。日本JCのメディアリテラシー確立委員会公式アカウントとして、2月7日から運用を開始した。プロフィール欄には、「メディアリテラシーの理解やモラル向上に向けた啓蒙活動を実施予定中!」とある。
日本JCは1月29日、ツイッター社の日本法人とメディアリテラシーの確立に向けたパートナーシップ協定を締結。その協定に基づく啓蒙活動の一環だった。
Twitter Japanの公式アカウントも「日本青年会議所のメディアリテラシー確立委員会が、毎週、リテラシーの理解やモラルを高めるのに役立つ情報をツイートしていきます」と紹介していた。
日本JCはかつて、右翼を連想させる「宇予くん」と称するキャラクターのTwitterアカウントを運用していたが、中国や韓国、一部の報道機関を中傷する内容の投稿を繰り返し、2018年2月に謝罪。アカウントを削除していた。
■Twitter Japan社「今回のようなリツイートは想定外」
今回、問題となったのは「情報を見極めよう!」アカウントの2月10日のリツイートだった。Twitter Japanと日本JCのパートナーシップ協定に関して、津田大介さんが「今日は4月1日じゃないよね……?」と投稿。これに対して、別の人物が「津田大介が発狂しているけど、津田のツイートが的外れ過ぎてワラける」なとと揶揄する内容をリツイートしていた。その後、このリツイートは取り消された。
ハフポスト日本版が、Twitter Japan社の広報担当者に、今回の件について取材したところ「想定外のこと」で当惑している様子だった。
「メディアリテラシーの意義について、日本JC会員の3万4000人のネットワークに周知するともに、一般の方にも広めることが有用になるためJCとパートナーシップを結びました。過去の(宇予くん)のTwitter運用に関しては日本JCも過ちを認めて信頼回復に務めたいということで協力しました。ネットリテラシーの重要性を広める投稿をする予定だったので、今回のリツイートのような運用は想定外のことでした。Twitter社としても、当初の目的に沿った運用をするようにアドバイスをしていきたいです」
日本JCとのパートナーシップの解消はありうるのだろうか。重ねて質問したところ、次のようなコメントが返ってきた。
「日本JC担当者やJC会員企業に対しての研修やアドバイスを提供していく予定です。万一、対応が改まらない場合は、様々な選択肢を検討したうえで、その後の方向性を決める必要がございますが、現在のところお話しできることはございません」
ハフポスト日本版には日本JCにも、コメントを求めている。回答があり次第、加筆する。
安藤健二
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース