日産自動車の西川(さいかわ)広人社長を含む複数の役員経験者が、株価に連動して受け取れる報酬をめぐり、かさ上げされた金額を不正に受け取っていた疑いがあることが4日、わかった。社内調査の結果を複数の日産関係者が明らかにした。近く開催される取締役会に、西川氏らの不正に関する調査結果が報告される見通しだ。
西川氏をめぐる不正の疑いは、6月発売の月刊文芸春秋が報じた。同誌は、カルロス・ゴーン前会長の側近だった日産前代表取締役のグレッグ・ケリー被告=金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で起訴=の証言として、西川氏が株価に連動する報酬を金銭で受け取れる権利「ストック・アプリシエーション・ライト(SAR)」について、報酬額が決まる行使日をずらし、4千万円を超える額を不正に受け取った疑いがあると報じていた。
複数の日産関係者によると、4日に監査委員会が開かれ、西川氏を含む役員経験者らの不正の疑いを確認した。西川氏はかさ上げされた報酬を受け取ったことを認めたうえで、「ケリー氏に行使日をずらすよう指示するなど意図的なことはしていない」とし、かさ上げされた額を返還する意向を示しているという。
西川氏が、側近として仕えたゴ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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