中学時代、クラスメートが毎日交代で担任の先生に提出していた日誌があった。
今週の目標や授業の内容、欠席者などを書く連絡帳のようなものだ。
メイクアップアーティストを目指して美容学校に通う安部祐一朗さん(19)の手元には、中学3年の時の1冊がある。
卒業式の後、担任だった女性教師に頼んで譲ってもらったものだ。
自らが担当した1月のあるページは、項目を無視して「落書き」がしてある。
「今週の目標」「学級活動の記録」といった欄を埋めるように、鉛筆で大きくリンゴの絵が描かれているのだ。
サボりたかったわけではない。始めて間もない鉛筆画を見てもらいたかった。
提出した日誌が返ってくると、赤ペンで先生からのコメントが添えられていた。
「めっちゃウマイやん!! …
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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