日韓民間交流に影 新大久保の店「客来なくなったら…」

 日韓の外交上の対立が、民間交流に影を落としている。日本政府が2日に決めた対韓輸出規制の強化。日韓の双方から、関係のさらなる悪化を心配する声が上がっている。

 コリアンタウンが広がる東京・新大久保。韓国食品店の販売戦略チーム長、申亨喆(シンヒョンチョル)さん(42)は「お客さんが来なくなったらどうしよう」と不安を口にする。

 7年前、韓国大統領の竹島上陸で関係が冷え込んだときは、店の売り上げが3割ほど減った。まだ影響は出ていないが、「今後はどうなるかわからない」。

 買い物中だった前橋市の高校2年の女子生徒(16)は大学生の姉(21)と2日から、2泊3日で韓国を旅行する予定だった。だが、「日本人観光客が暴力を振るわれた」といった真偽不明の情報がネットに出回り、親が心配したため取りやめたという。「周りは韓国のコスメやアイドル好きが多い。若い世代は政治のことを気にしていない。仲良くしてもらいたい」

 お台場海浜公園(東京都港区)で、韓国の男性(18)は自由の女神像をバックに家族4人で写真を撮っていた。日本語を学び、毎年のように家族と旅行に来る。互いの交流が減れば「悲しいし良くないこと」としつつ、「私は日本の文化が好き。景色が好き。そして人が好きです。日本の人もそうだったらうれしいです」

 学校の夏休みを利用して友人2…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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