22日、韓国政府が日本との防衛秘密情報を共有するルールを定めた協定「GSOMIA」の破棄を発表するなど、日韓関係が悪化しています。
これ以前から続く両国の関係悪化は、東海地方の各地での国際交流にも影響を与えています。
国内最大級の踊りの祭典“どまつり”にも余波
毎年多くのダンスチームが真夏の名古屋を盛り上げる、踊りの祭典「にっぽんど真ん中祭り」。
当初207チームが参加予定でしたが、今回”あるチーム”だけが参加を見送りました。2001年から18年連続で参加していた韓国の大学生チームです。8月中旬、日韓関係の悪化を受け「家族が心配するから今回は参加を見送ります」などと連絡があったということです。
「韓国のアリランの曲を使って、韓国の文化を名古屋で生で感じさせてもらえる、そういう場所として“どまつり”で披露してもらえることは、ファンもたくさんいて私たちも楽しみにしていました。」(にっぽんど真ん中祭り文化財団 白山智恵プロデューサー)
韓国から訪日旅行控える動き
韓国からの旅行客にも影響がでています。7月の訪日外国人客は、全体では前年同月比で5・6%増え、約299万人でした。
国別の伸び率では、フィリピンからの訪日客が30・5%と最も増えたのに対し、韓国はマイナス7・6%でした。減り方が最も大きくなり、訪日旅行を控える動きが出ています。
三重の高校では国際交流を中止する事態に
影響は、東海地方の教育現場にも及んでいます。
三重県津市にある県立津商業高校は17年前から、韓国の聖南(ソンナム)高校と姉妹校の提携を結んでいて、毎年4泊5日の日程で互いに生徒を派遣し合い交流を重ねてきました。しかし…。
「先月下旬に韓国から『保護者が不安に思っている』と話があって、今回は見送りたいという話があった」(津商業高校 小松貞則校長)
今年は10月下旬に予定していた聖南高校からの生徒派遣は中止になりました。
韓国への生徒派遣について津商業高校は「総合的に考えて検討したい」としています。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース