小西良昭
懐かしい旧国鉄急行形の電車が富山を走る――。新潟と富山の並行在来線2社が手を結び、昭和の「急行立山号」を企画列車で8月14日に復活させる。
立山号は、大阪から富山方面を結んだ国鉄時代の急行電車だ。
車両はJR北陸線、七尾線(石川県)で使われた国鉄形車両(455系・413系)で、えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)が保有。製造後50~60年だが、土・日・祝日を中心に「観光急行」として運行する現役車両だ。
今回はヘッドマークに「立山」をつけ、3両編成で運行する。あいの風とやま鉄道(富山市)の協力で、観光急行では初めて他社線へ乗り入れる。
両社線の前身はJR北陸線。2015年の北陸新幹線長野―金沢開業で分離した並行在来線だ。県ごとに第三セクターに移管された。石川県部分はIRいしかわ鉄道で、来春の新幹線敦賀延伸後は同鉄道と「ハピラインふくい」が、金沢駅より西を運行する。
「急行立山1号」は8月14日午前10時28分ごろに上越市の直江津駅を出発。糸魚川と富山県の泊、入善、魚津を経て、午後0時28分ごろ富山に着く。「2号」は午後1時33分ごろに富山発。滑川、黒部、泊、糸魚川を経て午後3時22分ごろ直江津に着く。弁当と記念品がつく。往復したい場合はそれぞれ申し込む。
企画担当者は「車両の色も中づり広告も昭和を時代考証した。国鉄時代のように富山へ乗り入れでき、沿線や全国に注目される取り組みになれば」と話す。
予約は6月19日正午からで、ネット(https://reservation.echigo-tokimeki.co.jp/
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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