北海道八雲町にある閉校した小学校を、仕事や交流活動で様々な人が集まるコワーキングスペースとキャンプ場に再生する計画が進んでいる。空き校舎の再活用は少子化が進む地方が抱える悩みだが、ここでは将来の利用者に施設を作る段階から参加を呼びかけ、地域に親しんでもらう工夫をしている。
八雲町にある旧大関小学校は1897年に開校し、児童の減少で2011年に閉校した。その後は大学の研修施設として貸し出したりしていたが、町営の研修牧場の運営を委託されている第三セクター「青年舎」が取得。若者の起業支援のために設立した第三セクター「木蓮(もくれん)」が、コワーキングスペースとして再利用するため、施設の改修を引き受けた。
コワーキングスペースは業種の異なる事業所や個人で働く人たちなどが一緒に入居し、打ち合わせ場所などを共有で利用する。リモートで働く会社員やフリーランス、地域づくりにかかわりたい大学生といった人たちを対象に、観光よりは長く、本格移住よりは短い2週間~数カ月間の滞在を想定している。仕事、研究、交流、遊びの場として使ってもらう。
大阪出身で「木蓮」で働く八雲町の地域おこし協力隊員、山本里咲さん(23)が「ペコレラ学舎」と名付けた。アイヌ語でペコは牛、レラは風。酪農がさかんで自然豊かな八雲の風土にちなむ。
改修にあたって、計画に興味…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル