榧場勇太
北海道・積丹沖で11日、操業中のカニカゴ漁船が海中から大砲のようなものを引き揚げた。江差海上保安署によると、付いていた銘板にはかつて広島県呉市にあり、戦艦大和を建造したことでも知られる呉海軍工廠(こうしょう)で明治39年(1906年)に製造されたとみられる刻印があるという。
海保によると、大砲を引き揚げたのはカニカゴ漁船の「第七十八宝樹丸」(152トン、10人が乗船)。同船は11日午前6時半ごろ、積丹町神威岬沖約30キロで、海中約1300メートルに沈めたカニカゴを引き揚げた。その際、カゴに大砲のようなものが入っていたという。同船は12日朝、江差港に入港し、海保に「大砲らしきものを引き揚げた」と通報した。
海保が調べたところ、長さは2メートル強で、銘板には「呉海軍工廠 四十口径 三吋砲 明治三十九年」などと書かれていた。海保は旧日本海軍の大砲と推定している。今後海上自衛隊に引き渡し、詳しい調査を行う予定。(榧場勇太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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