桑原紀彦
内閣改造で新しく文部科学相に就いた永岡桂子氏(68)が10日夜、就任会見に臨んだ。自身と「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関わりについて、「無縁だ」と述べ、接点がないと明言した。
永岡氏は会見の冒頭、岸田文雄首相から旧統一教会との関係について点検するよう指示を受けたことを明らかにした。そのうえで「私の知る限り、秘書も含めて関係はないことを明確に申し上げたい」と述べた。教団側に祝電を送ったことがあるかどうかなども秘書に確認したとし、「その結果、旧統一教会とは無縁であるという結論に達した」と語った。
旧統一教会は2015年、「世界平和統一家庭連合」に名称を変更。文化庁は、宗教法人法に基づく教団からの名称変更申請を認めることなどを当時の文科相の下村博文氏(自民党)に報告していた。永岡氏は変更の経緯について「文科省において宗教法人法に基づいて適切に対応をしてきたと聞いている。引き続き適切に対応してまいりたい」と述べた。また、同法の改正については「考えてはいない」と話した。
永岡氏は衆院茨城7区選出。05年に初当選し、第2次安倍政権で18年10月~19年9月に文科副大臣を務めた。(桑原紀彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル