自民党の船田元衆院議員は18日、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の関連団体が開催したイベントに祝電を送ったとの指摘を受けたとして、自身のフェイスブックに「不用意な行動により皆様には大変ご心配をおかけしお詫(わ)び申し上げます」と投稿した。その上で、旧統一教会や関連団体との関係を否定した。
船田氏は投稿で、関連団体が2016年に開催したイベントに「私の名前で祝電が打たれていたとのデータが公表された」と説明。記憶に残っていないとしつつ、「依頼され、私も事務所スタッフもよく調べず打電してしまったようです」としておわびした。ただ、関係性については「旧統一教会や関連団体に加盟したこともなくイベントにも参加しておりません」と否定した。
関連団体に対しては、イベントへの参加や祝電を送ったなどとして、船田氏を含む多数の国会議員の名前が一部で報じられていた。
船田氏は朝日新聞の取材に、事実関係についての問い合わせがあったため「誤解されてはいけないと思って投稿した」と説明。「積極的に祝意を示すものではない。記憶は曖昧(あいまい)だが、私の後援者から依頼があり、最終的に私が判断した」と語った。
旧統一教会をめぐっては、過去に霊感商法へのかかわりが社会問題化した。船田氏は投稿で「自民党消費者問題調査会長として、いわゆる霊感商法などの悪質な取引を取り締まる立場にあることを付言いたします」とも書き込んだ。
安倍晋三元首相が銃撃を受けて殺害された事件では、逮捕された無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が旧統一教会について「母親が入信し、献金で生活が苦しくなった。恨んでいた」などと供述している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル