旧被服支廠を「平和美術館」に 「原爆の図」丸木夫妻のおいの願い

 広島に現存する最大級の被爆建物・旧陸軍被服支廠(ししょう、広島市南区)を「平和美術館」に――。被爆の惨状を描いた「原爆の図」で知られる丸木位里(いり)、俊(とし)夫妻と親交が深かった親戚が署名を呼びかけている。

 広島市安佐南区の住宅街。1級建築士の小田芳生(よしお)さん(82)の事務所兼自宅のあちこちに丸木夫妻らの絵が飾ってある。

 丸木夫妻が子を抱く母親を描いたタイル画「ひろしまの子」、位里が名所の三段峡を描いた水墨画、位里の母の丸木スマや妹の大道あやの作品。夫妻のおいにあたる小田さんは昨夏から「オープンハウス」として開放し、所蔵する百余点の作品の一部を訪問者に披露している。「平和美術館が実現したら、家にある絵画すべてをお貸しすると決めています」

 位里は太田川上流沿いの飯室…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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