日本オリンピック委員会(JOC)の友添(ともぞえ)秀則常務理事(64)が、教授を務めた早稲田大学でパワーハラスメントを行っていたとする報告書を、早大の調査委員会がまとめていたことがわかった。友添氏は取材に「ハラスメントはなかったと思っている」と答えた。早大による処分はなく、友添氏は10月、自己都合で早大を退職した。
複数の関係者によると、報告書は、友添氏が早大の理事とスポーツ科学学術院教授だった昨年11月に内部告発があり、早大が立ち上げた調査委が今年6月に学術院長に提出した。その後、友添氏の退職に対応するために学術院内に設置された委員会に共有されている。
報告書によると、友添氏は学術院の教員2人に対し、地位に不安を抱かせたり、他大学での非常勤講師の職を辞するよう強いたりする発言をし、「悪質」と評価された。深夜のメール返信の強要や、昼食購入といった身の回りの世話の要求なども、優越的な関係に基づくパワハラと認定された。
友添氏は取材に対し、「報告書は見ていない」としたうえで、「ハラスメントということはなかったという認識で私はいる。2人に対して精いっぱいやってきたつもり」と話した。退職については「いろいろなことに疲れたから」と説明した。
友添氏の弁護士は「早稲田大学…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル