早明浦ダム、一時は緊急放流の可能性も 大雨で警戒、最終的には回避

多知川節子 蜷川大介

 早明浦ダム高知県)を管理する水資源機構池田総合管理所(徳島県三好市)は10日午前、台風6号による大雨で満水が近づいているとして、緊急放流を実施する可能性があると発表した。早明浦ダムでの緊急放流が実施されれば初めてだったが、同日夕、今後の降雨が減少する見込みだとして、緊急放流を回避した。

 同管理所は当初、10日午後1時から緊急放流の可能性としたが、次第に流入量が減少した。

 台風6号の影響やダム上流で線状降水帯が発生したことで大雨が降り、流入量が増えていることを受けて検討。吉野川下流の池田ダム(同)までの流域にある徳島県三好市、高知県本山町、大豊町、土佐町に警戒を呼びかけた。

 早明浦ダムがある高知県中部では10日未明に線状降水帯が発生。ダムに近い高知県いの町本川では10日午前9時までの24時間に615ミリの降水量を記録し、1979年に統計を始めて以降、8月の最多記録を更新した。

 早明浦ダムは「四国の水がめ」と呼ばれる。10日午後4時現在の早明浦ダム貯水率は82・0%だった。(多知川節子、蜷川大介)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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