早生まれをプラスに変えた遠藤航 代表主将を育てたサッカー界の事情

 サッカー男子日本代表の新主将に就いた遠藤航選手(シュツットガルト)は2月9日生まれの早生まれ。「体が小さく、スピードもなかった」という無名の中学生だった遠藤選手を発掘したのは、J1湘南ベルマーレの育成部門でした。当時、強化部長だった大倉智さんは、現在社長を務めるJ2いわきFCのアカデミーでもこの成功経験を生かしているといいます。大倉さんに話を聞きました。

 ――遠藤選手の獲得は、偶然の出会いだったそうですね。

 湘南のユースの監督だった曺貴裁(チョウキジェ)さん(現・J1京都サンガ監督)がゴールキーパー目当てに見に行った中学生の試合で、たまたま目に留まったセンターバックが中学3年の遠藤でした。当時は体が小さく、足も遅かったのですが、目線が高くて遠いところをしっかり見ることができる選手でした。身体はきっと後からついてくるから、とスカウトを決めました。

 それまでのキャリアを聞いたら、中学校に上がる時にJリーグのクラブのジュニアユースのセレクションにことごとく落ちていました。彼は早生まれ。ハンディは大きかったと思います。

 当時は、相対年齢効果(同じ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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