旭川いじめ、第三者委が最終報告案の完成版提示 市は再調査も検討

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奈良山雅俊、三木一哉

 北海道旭川市で昨年3月、凍死体で見つかった市立中2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が他の生徒からいじめを受けていた問題で、市教育委員会の第三者委員会(委員長=辻本純成弁護士)は7日、最終報告案の完成版を遺族側に提示した。8月末に提示した案は一部の内容にとどまっていた。第三者委は遺族側の確認後に市教委へ答申し、概要が公表される予定。ただ遺族側は第三者委の調査方法や報告内容に反発しており、市は再調査を求められた場合、市長部局主導で改めて調査する方向で検討している。

 第三者委は市教委の諮問を受け昨年5月から、①いじめの有無②学校や市教委の対応③亡くなるまでの経緯④今後のいじめ対策、の4項目について調査。今年3月末の中間報告でいじめを認定した。

 その後、最終報告に向けた作業を続けたが、提出期限とされた8月31日に遺族側に示した報告案の内容は一部にとどまっていた。その後、遺族側と調整し、4項目全体を最終報告案として提示した。前回提示されなかった「学校や市教委の対応」「今後のいじめ対策」についても提示した。

 いじめについて第三者委は中…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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