奈良山雅俊、三木一哉
旭川市で昨年3月、凍死体で見つかった市立中2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)がいじめを受けていた問題で、市教育委員会の第三者委員会(委員長=辻本純成弁護士)は12日午後、最終的な調査報告書を市教委に答申した。昨年5月の調査開始から1年4カ月。報告書には中間報告で認定されたいじめの事実のほか、学校や市教委の対応への批判も盛り込まれ、近く概要版が公表される。ただ、遺族側は内容に反発して再調査を求め、今津寛介市長も応じる方向で準備を進めている。
調査報告書は本文159ページ、資料4ページ。黒蕨真一教育長は今津市長に報告書を提出し、「深い反省の上に立ち、二度と痛ましい事案が発生しないよう再発防止に全力を尽くしたい」と述べた。
今津市長は市教委から報告を受けた後、記者団の取材に応じ、「第三者委には1年4カ月、45回にわたる会議を開いて答申をいただいた。取り組みに感謝したい」としたうえで、「調査の進捗(しんちょく)状況について遺族らに報告していなかった」「委員の交代など混乱もあった」と指摘。「遺族にとって1年4カ月はどれほど長かったか。(調査は)スピード感を欠き、誠実な対応だったとはいいがたい」と不満を示した。
事前に報告書の提示を受けた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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