旭川中2女子死亡、捜索時の個人情報が外部に流出 住所など記載

 北海道旭川市で2021年、市立中学校2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が自宅から失踪した後に遺体で見つかり、市教育委員会の第三者委員会が過去のいじめの有無などを調べている問題で、広瀬さんを捜索する際に関係機関で共有していた連絡票が外部に流出していることが分かった。連絡票には住所や母親の携帯電話など、細かな個人情報が記載されていた。

 連絡票は「旭川地域SOSやまびこネットワーク」が使用しているもの。同ネットワークは北海道上川保健所が事務局で、警察、旭川市と周辺8町、福祉団体、バス事業者やタクシー事業者などで構成する。主に認知症の高齢者が行方不明になった際の捜索、保護活動を行っている。

 連絡票も主に認知症の高齢者の捜索をする際に使うが、高齢者以外の捜索でも使うことがあるという。同保健所によると、警察に捜索願が出されると、届け出人からの同意を得た上で、行方不明者の氏名や生年月日、めがねの有無、髪形などの特徴を記載した連絡票を作成し、構成団体へファクスで送る。不明者を発見した後は発見連絡を関係機関に流し、連絡票はそれぞれで破棄する運用になっている。

 朝日新聞社が入手した広瀬さんの連絡票は、写真で撮影されたデータ。住所は地番まで明記されているほか、母親の携帯番号、広瀬さんの通院先なども書かれていた。この連絡票はネット上で、個人間でやり取りされていたとみられる。

 遺族側弁護団の石田達也弁護…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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