北海道旭川市で、2021年2月、市立中学校2年だった広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が自宅から失踪し、13日で1年がたつ。広瀬さんは1カ月後に、市内の公園で遺体で見つかった。中1の時にいじめを受けていた疑いが強まり、市教育委員会の第三者委員会が調査を進めている。ネット上の投稿などから、広瀬さんが不登校となった後も苦しみ続けた様子が、浮かび上がっている。
遺族側によると、広瀬さんは19年、中1の1学期に、他の生徒たちにおごらされたり、自身の性的な写真や動画を求められたりするようになったという。6月にこれら生徒の前でパニックになって川に飛び込む自殺未遂をし、すぐに入院。夏休み中に市内の別の中学校に転校した。
ただ、転校先で広瀬さんは不登校になった。そのつらい思いについて20年5月、ツイッターに投稿していた。新しい学校に慣れようと努力したが「前みたくうまく話せなくなってました。同世代がとても怖かった」。ネットの世界に閉じこもるようになり、「勉強も今は遅れがひどくて何も分かりません。頑張らなきゃという気持ちだけが空回りしている」と訴えた。
「もういじめを受けてから1年たちそうなのに私は何もできません」。心の傷は癒えなかった。
母親によると、広瀬さんは新しい学校にほとんど通えず、登校しても過呼吸をおこしたり、吐いたりし、1時間くらいで帰ってきたという。家でもほとんど部屋に引きこもり、パソコンに向かっていたようだという。
ネットの番組に、切々と相談
母親によると、広瀬さんは家…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment