2020年に鎮座100年を迎える明治神宮(東京都渋谷区)で本殿の改修工事が終わり、昨年5月に仮殿に移されていたご神体を本殿に戻す祭典「本殿遷座(ほんでんせんざ)祭」が11日、前日に続いて執り行われた。
この日は午前10時から「奉幣(ほうべい)の儀」があり、約1千人が見守った。天皇陛下からの「御幣物(ごへいもつ)」が神前に供えられたほか、舞い降りた天女が水浴をする羽衣伝説に基づいた舞い「東游(あずまあそび)」が披露された。10日夜には、明かりを消した中で、ご神体を仮殿から本殿に移す「遷御(せんぎょ)の儀」が行われた。
明治神宮は1945年4月の東京大空襲で大半が焼失、58年に再建された。来年11月の鎮座100年を前に、16年から老朽化が著しい社殿群の銅板屋根のふき替えなどの改修を進めてきた。昨年5月にはご神体が本殿から中庭に設けられた仮殿に移されていた。(長野佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル