経済インサイド
7月、突然明らかになったオフィス用品大手アスクルと、親会社ヤフーの対立。育てた事業を大事にしたいアスクルと、ソフトバンクグループとしてネット通販拡大を求めるヤフー。意見の違いは抜き差しならなくなり、ヤフーによる創業社長への「退任通告」に至った。なぜ関係はこじれたのか。親会社と子会社の関係、コーポレート・ガバナンス(企業統治)はどうあるべきか――今回の騒動が浮き彫りにした問題点とは。
去る社長と残る取締役が「言い合い」
8月2日、東京都内のホテルで開かれたアスクルの定時株主総会。そこで、上場企業の総会としては異例の光景が繰り広げられた。
アスクル株の45%を握るヤフーと、11%を持つ文具大手プラスが事前に議決権を行使し、アスクル創業者・岩田彰一郎社長の退任は確実だった。そこで会社を去る岩田氏と、残るヤフー出身の小沢隆生・社外取締役が株主の前で「言い合い」となったのだ。
岩田氏らを退任させる理由につ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル