夜空に輝く星たちにも、私たち人間と同じようにいろいろな人生があります。輝かしい一生なのか、静かに終える一生なのか――。星はどうやって生まれて、どう年老いていくのでしょうか。
一般的に星の寿命は約100億年と言われています。私たちがすむ太陽系にある太陽は、誕生してから46億年経っています。「寿命が100年の人間で例えると、今の太陽は働き盛りで、とても安定した状態といえます」と国立天文台の縣(あがた)秀彦准教授が話してくれました。
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私たちがすんでいる太陽系の外は、ほとんど真空に近い状態ですが、ところどころに水素やヘリウムのようなガスやちり(星間物質)が多く集まっている場所があります。そこで星は誕生します。ガス同士の重力で互いに引っ張り合い、収縮により温度が上がり、「原始星」という星の赤ちゃんが生まれます。原始星は周囲の星間物質を重力によって引きつけて成長していきます。こういった星の誕生の場面はいくつも見つかっています。例えば、オリオン大星雲やわし星雲、オメガ星雲などです。
その後、原始星が成長し、中心…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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