「傘を持ったまま横向いて」
「次は空中で大の字ジャンプ」
「2人でハートをつくるよ」
長靴を履き、帽子をかぶった80代の男性がスマートフォンのレンズを向け、矢継ぎ早に指示を飛ばす。
香川県三豊市の父母(ちちぶ)ケ浜。潮だまりに夕焼けが映る絶景が、南米ボリビアの「ウユニ塩湖」に似ていると評判になり、多くの観光客が訪れている。
次々とポーズを指定されて困惑していた人たちも、撮影してもらった写真を見ると、表情が一変。
「おっちゃん天才」「プロじゃん」と感嘆の声をあげた。
カメラマンの正体は「ちちぶの会」のおもてなし撮影スタッフ。60~80代の男性5人が昨春から無料で「映える」写真を撮っている。
【動画】「日本のウユニ塩湖」で映え写真を撮る、おもてなし撮影スタッフ=内海日和撮影、榊原敏方さん提供
「おっちゃん」たちは当初、上手に撮れませんでした。どのようにして撮影の腕を上げたのか。記事後半で、その努力と工夫、撮影を始めたきっかけを紹介します。記者も大学生のころ、「おっちゃん」に撮ってもらっていました。
日が沈みかけると、浜で写真…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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