愛知県興行協会は29日、名古屋市で記者会見し、映画館内の空気の流れが見えるようにした換気実証実験の映像を公開した。客席に充満した白煙が20分でほぼ完全に消えるようすなど2分30秒の映像。短縮版を全国の映画館に配信し、マナー告知映像と併せて上映する。
県興行協会によると、映画館は、興行場法と条例が定める基準を満たす換気装置を備えている。服部徹理事長らは「客足回復のブレーキになっている換気への不安を解消していただける映像だ」と話す。
実証実験はミッドランドシネマ名古屋空港(豊山町)の第1スクリーン(客席数352)で6月に実施した。「1時間に3回空気が入れ替わる。映画館は3密の代表みたいに見なされてきたが、実際は密閉空間には相当しないことが分かった。感染リスクは限りなく回避される」とする三鴨広繁・愛知医科大教授(感染症学)の解説が入っている。映画館のホームページでも公開していくという。(佐藤雄二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル