東京・池袋で22年続く映画館「池袋HUMAXシネマズ」(東京都豊島区東池袋1丁目)が、一部のスクリーンを閉めるのに伴い、座席など館内の設備を売り出した。座席の販売は珍しいといい、応募が殺到。28日には販売会が開かれ、映画ファンらが訪れた。購入者たちは自分で席を取り外し、車などで持ち帰っていた。
今回販売するのは、ドア計6セット(各1万5千円)▽チケットのもぎり台1台(6千円)▽売店で商品を購入した際に渡されるトレー計136個(各400円)など。目玉商品は、ひじ掛けやカップホルダーがついた黒い座席計256席(各9999円)だ。重さは約25キロで、26日まで実際に使用されていたものだ。
運営元のヒューマックスシネマによると、同館の開業は2000年。6カ所のスクリーンで運営してきたが、そのうち2カ所の閉場を決め、その設備を販売することにしたという。
1月6日から同館のサイト上で購入希望者を募ったところ、2週間で応募が上限に達し、締め切った。販売会には事前に予約した人たちが訪れた。同館の広報担当者は「劇場での思い出が残ればいいなと企画しました」と話す。販売会は29日もある。
新築祝いやカフェ作り… それぞれの活用法
販売会には様々な人が訪れた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル