東京都新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯で、警視庁は春休み期間中の3月30日~4月6日に3回の一斉補導を実施し、11~18歳の男女計31人を補導した。一帯では市販薬の多量摂取(OD)などが確認されており、警視庁は子どもが犯罪に巻き込まれる恐れがあるとして注意を呼びかけている。
少年育成課によると、補導した31人は都外在住者が大半。関東地方20人のほか、北海道や福岡、アジアから来た子どももいた。東京は5人だった。
行為別では「深夜徘徊(はいかい)」が22人で最多。アイドルなどを応援する「推し活」に支払い能力を超えて入れ込んでいることが疑われる「不健全娯楽」は2人だった。市販薬を所持しており、ODが疑われる子どももいたという。
今年1~2月に歌舞伎町周辺で補導された子どもは百数十人だった。そのうち6割超が都外からで、8割近くが女性だった。補導件数、割合ともに昨年同期とほぼ同じという。
補導した子どもや保護者が希望すれば、少年センターの心理職が継続して相談に乗る。今回の補導では1人が希望したという。警視庁は「新学期で心が不安定な子もいる。今後も補導を継続し、必要な支援につなぐ」としている。(御船紗子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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