平塚学
福岡高裁宮崎支部は16日、「一票の格差」が最大2・08倍だった昨年の衆院選を「合憲」とする判決を出した。高橋亮介裁判長は「憲法の投票価値の平等の要求に反する状態にあったとはいえない」とし、原告の請求を棄却した。
同選挙での区割りは国民主権を定めた憲法に違反するとして、弁護士グループが宮崎、鹿児島の7選挙区の選挙無効を求めていた。判決は、議員1人に対する選挙人数の格差が2倍を少し超えるにとどまっており、今後の選挙区割りの改定で2倍未満となる見込みであることなどから、憲法に違反しないと判断した。
同様の訴訟の判決は全国で10件目で、合憲は6件目。判決が出そろった後、最高裁が統一判断を示す見通し。(平塚学)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル