パーティーの誘いに後ろ髪を引かれながら自室でパソコンに向かう。エントリーシートを書き上げ、企業に送信――。
現在、大阪大外国語学部5年の吉田真拓(まひろ)さん(23)は今年3月、米ジョージア州の学生寮でせっせと就職活動に取り組んでいた。
留学と就活が同時になるのは想定外だった。
入学した時から、3年の夏に留学しようと考えていた。だが2年が終わろうとしていた2020年3月、新型コロナウイルスの感染が一気に拡大した。
米国の大学への交換留学が数カ月後に迫っていたが、大学から渡航中止を告げられた。やむなくオンライン留学に。大阪府内の実家でパソコン画面に向かう日々が始まった。
時差16時間。画面越しだと生徒間の会話は少なく、質問がしにくい。モチベーションもいま一つ。卒業を1年延ばし、4年の夏からの交換留学に再応募した。
昨夏、米国南東部、ジョージ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル