制限時速を220~180キロ超えて大型バイクで暴走し、接触事故を起こしたとして、大阪府警は20日、会社員(22)と工員(21)の男2人=ともに東大阪市=を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで書類送検した。
捜査関係者によると、会社員は「速度を出して快感を得たかった」と容疑を認め、工員は「トイレに行きたくて速度を出したが、進路変更しただけで暴走はしていない」と一部否認しているという。
送検容疑は昨年5月23日午後9時半ごろ、大阪市住之江区の海底を通る大阪港咲洲(さきしま)トンネル(約2・2キロ)で1千ccの大型バイクをそれぞれ運転中、会社員は時速約270キロ、工員は同約230キロで暴走したうえ、接触事故を起こし、互いに腕や足の骨を折るなどの重傷を負わせたというもの。トンネルは片側2車線の一般道路で、最高時速50キロに制限されていた。2人は知人同士で、事故当時はほかに5人の仲間とバイクを運転していた。
時速270キロは、北陸新幹線や九州新幹線などの最高時速を上回る。
府警住之江署は、トンネル内の監視カメラ映像から2人の速度を割り出し、急加速した工員のバイクを、会社員がさらに左から追い越そうとした際に接触したと判断した。制御困難な高速状態で無理な運転をしたとして、過失運転致傷容疑より刑が重い危険運転致傷容疑で立件したという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル