普天間消火剤流出、米軍が土壌除去 県・市には提供せず

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から発がん性の疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が流出した問題で、在日米軍は24日、消火剤が漏れ出した現場周辺の土壌を取り除く作業を行った。県と市は成分を調査するため土壌の提供を求めたが、米側は応じなかった。

 防衛省関係者によると、今回の作業は米側が23日に「汚染の疑いがある土壌の入れ替えをする」と通知してきた。日本政府と県と市が、日米地位協定の環境補足協定に基づく立ち入り調査という形で立ち会った。

 県などによると、米側が土壌を除去したのは、滑走路南端近くの格納庫周辺。「泡消火剤が漏出した可能性のあるエリア」として約65平方メートル(深さ約15センチ)の土壌を取り除いた。在日米軍関係者らが重機で掘り起こし、土囊(どのう)に入れてから箱に詰め、「適切に処理する」と話したという。

 米側は、防衛省などが16日に初めて立ち入り調査をした際、「泡消火剤は格納庫内に保管されていたが、流出事故当時は扉が開いていた」という趣旨の説明をしていた。

 県の普天間朝好・環境企画統括…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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