盛岡市の中学校に通っていた女子生徒が部活動などで悪口を言われたり、嫌がらせをされたりといういじめを受け、別の自治体の中学校に転校した。市教育委員会と学校は「いじめの重大事態」と位置づけ、関係者に聞き取りなどをし、調査報告書を今年3月末に作成した。(西晃奈)
けがとワクチンの副反応で部活を休むと…
髪形をからかわれ、「キノコ」と言われた。キノコの実物を投げつけられ、バッグに虫を入れられた。
盛岡市の中学校に通っていた女子生徒は、同じ部活動に所属する生徒らに、昨年5月から11月ごろまで、こんな悪口や暴言、嫌がらせを受け続けたという。
学校は昨年12月、校内いじめ防止対策委員会を開催し、いじめ重大事態発生であると確認した。一方、女子生徒は精神的にまいり、今年1月、別の自治体の中学校に転校した。
女子生徒や両親、学校作成の調査報告書などによると、けがと新型コロナワクチン接種に伴う副反応で部活動を数週間休んだ。昨年11月初めに復帰すると、周囲から厳しく指導を受けた。休んだ正当な理由があるにもかかわらず批判されたと捉えた女子生徒は、泣きながら帰宅した。両親はそこで初めて、娘がいじめに悩んでいると知った。
朝日新聞は、学校作成の調査報告書を情報開示請求で入手しました。「なんで転校しなければならなかったのか」。女子生徒の両親はそう訴えます。記事の後半では、報告書の内容や取材をもとに、学校側の配慮に欠ける対応を明らかにします。
昨秋ごろから女子生徒は体調…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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