東京・赤羽の繁華街で24日、警視庁は「暴力団排除ローラー作戦」を展開した。約100人の捜査員を投入し、みかじめ料など暴力団の要求に応じないよう注意を呼びかけた。
この日は捜査員約100人がキャバクラ店やガールズバーなど約560店舗を歩いて回った。スナックではオーナーの女性に対し、「暴力団と付き合っていると条例に触れる可能性がある」と指摘。女性は「昔と違い、そういう方々は普通の人と見た目があまり変わらない。少しでも変だなと思った方は店に入ってもらわないようにしたい」と応じた。
営業に伴う用心棒代などを意味する「みかじめ料」。赤羽地区では19日、計9店から約30万円のみかじめ料を集めていたとして、指定暴力団稲川会傘下組織組長の男(46)ら4人が暴力団排除条例違反容疑で逮捕されるなど、いまだ暴力団の資金源になっている。
警視庁は過去にも歌舞伎町や銀座などで、100人以上の捜査員を投入して大規模な注意喚起を実施した例があるという。(福冨旅史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル