書店水槽に「ぴろぴろの何か」 絶滅危惧ドジョウだった

 福岡市の繁華街の真ん中にある書店で、絶滅危惧種のドジョウ「オンガスジシマドジョウ」の稚魚が生まれた。「ドジョウ博士」の著書の発売を記念して飼われていたものが自然に繁殖した。スジシマドジョウ類は水族館などでも飼われているが、自然に繁殖させるのが難しく、よもやの書店での誕生に専門家も驚いている。

 オンガスジシマドジョウは福岡県の遠賀(おんが)川流域だけに生息する絶滅危惧種で、体長約8センチ。オスは繁殖期になると体の側面の斑点が線状につながるのが特徴だ。「ドジョウ博士」として知られる福岡県保健環境研究所の中島淳研究員(42)が2012年、スジシマドジョウ類の新亜種として命名した。

 稚魚が生まれたのはジュンク堂書店福岡店(福岡市中央区天神1丁目)。中島さんの著書の発売を記念した講演会を開いたのが縁で、16年1月に飼い始めた。現在、成魚は4匹いる。水槽は本が並ぶ店内の片隅に置かれ、水辺の生き物を採集し研究しているNPO法人「北九州・魚部(ぎょぶ)」の協力を得て、理工書担当の書店員が世話を続けてきた。

ドジョウの赤ちゃん誕生
記事後半では、書店の水槽で泳ぐドジョウの赤ちゃんの動画を掲載しています。

 昨年末、書店員が異変に気づい…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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