拉致被害者5人が2002年に北朝鮮から帰国して、15日で20年。新たな被害者の帰国が実現しないなか、帰国した被害者たちは心境を語り、政府に対し積極的な取り組みを求めた。
新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(63)は15日、新潟市中央区で開かれたコンサートに参加し、北朝鮮で一時期、一緒に暮らした横田めぐみさん(拉致当時13)について「笑顔が素敵で、妹のようでした」などと思い出を語った。曽我さんは1978年8月に佐渡市で母ミヨシさんと一緒にいたとき拉致された。北朝鮮到着直後から80年ごろまで通算1年ほど、めぐみさんと同じ招待所で暮らしたという。
コンサートは、めぐみさんが77年11月に拉致されるまで新潟市の小中学校で同級生だった友人らが、めぐみさんとの再会を願って2010年から開いてきた。同級生らからめぐみさんとの思い出を聞かれた曽我さんは「めぐみさんと私の共通点は、学校の合唱部ではソプラノで、スポーツはバドミントンをしていたことです。北朝鮮では2人だけに聞こえる小さな声で一緒に日本の歌を歌いました。めぐみさんが帰ってきたら、手をつないで大きな声で合唱したい」と語った。
曽我さんは朝日新聞の取材に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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