最上川、4カ所で氾濫発生 29日夕にかけて警戒が必要

 国土交通省新庄河川事務所と山形地方気象台は29日午前0時10分、山形県大石田町横山の最上川で氾濫(はんらん)が発生したと発表。朝までに、同町と大蔵村の計4カ所で氾濫を確認した。県によると、同日午前7時までに、最上川以外にも41河川の計44カ所で水があふれるなどした。

 県によると、大江町で床上・床下浸水が計29棟など計88棟の住宅が被害を受けた。また、酒田市内の90代女性が、避難途中にひざの骨が折れるけがをしたとの情報があるという。午前8時半現在、31市町村の避難所180カ所に計2438人が避難しているという。

 気象庁によると、山形県では28日に記録的な大雨となり、24時間降水量は長井市で206・5ミリにのぼるなど、3カ所の観測点で観測史上最大を更新した。

 雨のピークは28日だったが、上流で降った雨が下流に達するまで時間がかかるため、雨がやんだ後に中流や下流で氾濫が起きることがある。山形地方気象台は29日夕にかけて、河川の氾濫に厳重な警戒が必要だとしている。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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