昨年3月に投開票された三重県伊賀市議選をめぐり、市選挙管理委員会は8日、くじ引きで最下位の当選者を決める選挙会を開いた。疑問票の取り扱いについて司法の判断を仰いだところ、2人の得票が同数とされたためで、くじ引きの結果、一度は失職した北山太加視(たかし)氏(66)が当選を決めた。
くじは選挙の届け出順などを決めるときに使用するもので、今回は1から10の数字が書かれた10本の棒(約25センチ)を使った。くじ引きの順番を決めるくじを一人ずつひいた後、本番のくじを北山氏、福村教親(のりちか)氏(60)の順で引き、数字が小さかった北山氏の当選が決まった。当選が決まった瞬間、両氏は手を前に組んで立ったまま、表情を変えなかった。
北山氏は「一生懸命、市民のために活動したい」と話した。福村氏は「次の市議選に向けて活動を続ける」と述べ、開票時に市選管が福村氏を落選としたことについては「あってはならないこと。市選管は再発防止策を考えてほしい」と話した。
複雑な経過をたどった最下位当選をめぐる動き。記事の末尾に年表で整理しました。
市選管は市議選の開票で10…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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